学生時代に「リラックスしながらやるといい点数が取れるよ」と言われたことはありませんか?集中して頑張っているのに、どうやってリラックスできるの?という疑問がありました。
その答えが変性意識・トランス状態に入ることです。この方法は、頑張って疲れてしまう人が、疲れる代わりに満足を得られる可能性があります。飲酒・ドラッグなどで一時的に作り出すこともできますが、ストレス発散は一時しのぎだと思いませんか?
無意識で呼吸できるように、5つの安全な方法で変性意識もコントロールすることができます。それは後に、ゾーンに入っていくことにもつながります。
変性意識状態とトランス状態とは?
トランス状態とは、「越えて」「横切って」「貫いて」「通って」「完全に」「他の側へ」「別の状態へ」「超越して」「…の向こう側の」などと言われ、変性意識状態の一種と言われています。
ヒプノな状態
催眠・瞑想・トランス・変性意識・ゾーン・フロー・究極・極限状態・超集中
- 期限付きノルマで強烈なプレッシャーを与える
- 空想・夢想・催眠・瞑想・自分との対話・ぼーっとしている状態
- 凝視して集中(高速道路 催眠状態・ゲームをしている・解いている・火、雲、振り子、テレビを見ている・読書している・音楽に聞き入る)
- 無心で動かす(武術・ヨガ・ダンス・子供が夢中で遊ぶ・PCやスマホで作業をしている・運動・ランナーズハイ)
- 混乱・危機的状況・ショックを受けた時・驚いた時・追い込まれている・一心不乱
- 神聖な場所や儀式・自我の感覚の拡大
- 幼少期の思い出・物思いにふける・昔の写真を見る
- 素晴らしい経験・至高体験・恍惚感・多幸感
- などなど
危機的状況の具体例として、女性がタンスを持ち上げるといった、火事場の馬鹿力があります。これは、いざという時に人はありえない力を発揮することの言い回しです。
催眠状態やヒステリックになった時には、意識が通常とは異なった状態になります。この作用を活用して、運動能力、知覚能力、思考力や判断力を鍛えることが可能になっていきます。
危険な変性意識の入り方
練習をすると人はかんたんにトランス状態、ゾーンに入る、変性意識状態に入ることができます。しかし、ドラッグなどの副作用があるものを使うと、もっと気持ちよくなりたいという人間の性に火を付けることがあります。
危険な変性意識の入り方
- 体を酷使する修行や運動
- お酒
- タバコ
- 薬物・ドラッグ
- 電気刺激
- 暴飲暴食
- ギャンブル・投機
- などなど
程度の差はありますが、脳には求めれば求めるほど欲求が強くなる性質がありますので、うまく調整しないと依存してしまいます。だからこそ、体を痛めつける方法にははじめから近寄らないのが吉なのかもしれません。
体に害がある方法でストレス解消をしているのは、危険な変性意識の入り方と言えるかも知れません。人生100年時代に入ったと言われていますのでお体は大切に・・・
変性意識が怪しいと思われる理由
夢で、誰かと会話をしていたり、おいしく食事をしていたり、気持ちよく空を飛んでいたり、とある物語の役を演じていたり・・・人は現実とは全くかけ離れている夢を見ることがあります。
夢を友人同士で馬鹿げた話として笑う分には楽しい時間になりますが、現実とかけ離れていることを真面目に人に語ると、アブナイ人に見えるのかも知れません。
ヒプノちゃん
その報道を理論的にムリで、馬鹿げた話だと一笑する人もいたかもしれません。または、宇宙の流れから考えると100年もほんの一瞬ですが、人間にはまだまだ先の話なのかもしれません。
変性意識の時に見えるもの、聞こえてくるもの、感じるものは、宇宙とのつながりです。五感を最大限に使うとそのようになるようにできています。
変性意識で宇宙とのつながりを感じられる、全知全能感、強い幸福感は、人生の世界観を変えるほどの力を持っているのかもしれません。
しかし、顕在意思のベータ波で考えると現実的に考えて怪しいと認識することがあります。
正しい判断をすることが顕在意識の役割ですのでそれは正しいことです。それで今まで生きてこれたのですから、それと同じことをしようとする、現状維持スイッチは生きていく上で欠くことができない大切なものです。
これが新しい自分になれるか、なれないかの差を生み出しているカラクリです。
日常に溶け込んでいる変性意識
変性意識とは、日常的な意識状態以外の意識状態のこと解説されています。それは、顕在意識ではなく潜在意識であるという意味になります。
言葉で聞くと怖いイメージに聞こえるかもしれません、日常生活ではふつうに潜在意識を活用しています。例えばよく目にする広告は変性意識を活用したものです。
「すっぱレモン」「レモンジュース」「梅干し」を想像してください。仮にそのように言われたら、体はどのように反応しますか?
スッぱいと思った人もいるかもしれませんし、もしかして、つばが出てきて飲みこんだ人もいるかもしれません。初めは出なくても、段々と後から出てきた人もいるかもしれません。同時に、言葉だけで五感を刺激されて不思議に思う方もいらっしゃるかもしれません。
食べたら酸っぱいのは分かりますが、通常の意識(顕在意識)で考えると、実際にないもので反応していて変な話です。
目の前にない、実際にはない商品を広告宣伝して「買いたい」と思ってもらうために変性意識を刺激することが大切です。
何度も何度も同じ広告を流すのは、質と量の両方が大切だからです。顕在意識が起きている時に広告を見ると、マインドブロックをしているので、潜在意識にはなかなか入らない可能性もあります。
トラウマもレモンと同じ作用で発生します。イヤな記憶が潜在意識に記憶されていて、トリガーと言われるひっかかりがあると体が自動反応をします。
仮に父親を見ると気分が悪くなるのであれば、父親と会わなくても、父親と似ている人に会うだけで気分が悪くなっている可能性があります。
潜在意識はダイレクトに言語化できないので、顕在意識では気づいていない可能性もあります。これは、潜在意識に全ての経験が記憶されていることから起こります。
実際に目の前にない物を想像しただけで、体が反応します。それは瞬間的に変性意識・トランス状態に入り潜在意識が反応していることを意味します。
トランス状態で最高の出産をする方法
さて、科学的に、顕在意思の脳波はベータ波で、変性意識の脳波はアルファーファ波・シータ波になります。顕在意識と変性意識は違うものだと理解した方が良いかもしれません。
ある時、私は子供を出産するために、友人に体験談を聞いたり調べたりしていました。出産は拷問だと答える人もいれば、何人かは出産が気持ちいい体験だったと言っている人がいました。
トランス状態に入ると脳内の快楽物質のエンドルフィンが出てくるようです。
出産で気持ちいい体験を目指しましたが、私は身を真っ二つに割られる拷問組でした^^;
ヒプノちゃん
- 気持ちよい出産体験を目指せる環境
- 病院に頼らなくてもいい健康体
- 本来人間がもっている力で出産しようという病院
痛くて当たり前という環境では、痛くて当たり前の現実が待っています。無痛分娩などもありますし、出産もしっかり準備をしていけば、トランス状態の気持ちよさを得られるのかもしれません。
赤ちゃんは変性意識のかたまり
何も知らない無能なように見える赤ちゃんですが、常に潜在意識のスイッチが入っているトランス状態に入っています。潜在意識の使い方で言えば、赤ちゃんが先生で、頑固な大人は下手な人に成り下がります。
赤ちゃんや子供のような時間を忘れる今ココの集中力、それを大人はわざわざマインドフルネスや瞑想で得ようとしています。
他にも、赤ちゃんや子供は床で体をゴロゴロさせています。あの動作は無意識レベルでヨガをやっていると言われています。赤ちゃんや子供のような柔軟性がある体、肩こりや腰痛と無縁な体は潜在意識としっかり繋がれている証拠の1つかもしれません。
最近では、左脳教育だけでなく右脳教育の重要性の理解が進んでいるため、体操、音楽、絵画などの五感を使った教育が盛んに行われています。
良いものも悪いものも全てすり込まれていく子供の環境を、一生懸命整えようとする親や大人の姿があります。使命感だけではく、そうすべきなのだと無意識レベルで理解しているのではないでしょうか?
変性意識に入る5つの練習方法
危険な入り方ではなく、安全な方法で変性意識やトランス状態に入り、成績をあげたり、結果を出していくことが可能です。そんな5つの方法をお伝えいたします。
実は大切な首周り
こころと体は一つのシステムとしてつながっていますので、特に大切な肩と首周りは柔らかくしておきたいものです。それは、脳と体をつなげている部分だからです。
いくら変性意識やトランス状態に入ったとしても、行動して結果を出していくことには代わりありません。手足を気持ちよく動かすために、神経の通りを良くしておきたいものです。
- 肩首こりを改善するためのマッサージ
- 肩首こりにならないための姿勢作り
- 頭皮マッサージ
- などなど
潜在意識を活用している子供の体はどのような柔らかさでしょうか?イチロー選手はどのような柔らかさのある体なのでしょうか?体に気を使っている筋肉がある人の体は、意外と柔らかいものですよね。
コチコチ・カチカチでしたら、思考と体が疲れ切っている人かもしれません。
変性意識やトランス状態は、ほそいほそい神経の中のエネルギーの流れです。柔軟な体と柔軟なメンタルには、つながりがあります。
呼吸・瞑想・催眠誘導
トランス状態の入り方についての記事はいくつか書いてきましたので今回は割愛します。お風呂でゆっくりと呼吸したり、電車を待っている時に呼吸をしたり、瞑想やマインドフルネスの時間を持つことは、変性意識を活用した直感力・引き寄せ力にもつながります。
潜在意識は顕在意識では気づきにくいことも特徴の1つですので、あせらずに続けることが大切かもしれません。
決まったルーティン・儀式
あのイチロー選手のバットの振り方に決まりがあることや、毎朝同じカレーを食べているルーティーンの話が有名なように、トランス状態に入れていくには一連の儀式を作ると効果があります。宗教では神社のお参りの方法が決まっていますね。
このようにトランス状態に入る方法はたくさんあります。
まず呼吸をする、すっと腰を立てる、シュッと姿勢を伸ばす、あごをほんの少し上げる、ほほえみを作ってみて、目線を上げるとどうなりますか?
ストレッチをするなどもありますし、あなただけのやり方で変性意識、トランス状態に入ることができます。
音楽
オリンピック選手が何かを聞いたり整えている姿を、本番前の映像で見たことはありませんか?
それは集中してエネルギーをためているように見えます。聞いている音楽に気持ちや、後押ししてくれる何かを感じることがあれば変性意識に十分作用していると思います。
イメージ写真
ありたい姿や欲しい物の写真を貼っておくのも有効です。イメージを言葉に変換して、文字も一緒に書いておくのも大切です。
しかし、書きたくもないのに書かされていたり、人の評価が入るようなものは効果は出にくいかもしれません。まずは自分がやりたいこと、自分が幸せになれる状態、自分が満たされることを、本音でイメージして作ることが大切です。
本音が良くわからない、本当の気持ちが分からないし苦手・・・という人もいるかもしれませんが、誰にも迷惑はかかりませんので、私はこうだったら幸せだわ♪と思ったり、でもダメかもしれないと思っても大丈夫です。
まずは気楽に願う、これも変性意識やトランス状態に入れていく一種の方法です。記憶にないだけで子供の頃には誰もができていた脳の動作だと思います。
まとめ
変性意識とは何かをお伝えいたしました。広告宣伝がそうであるように、人は日常的な意識状態以外の意識状態を使っています。しかし、顕在意識はそうであることを認めない場合があります。例えば、論理的な思考、正論を振りかざす思考は賢い顕在意識の働きです。
オリンピック選手やすでに結果を出している人たちは、今と違う結果を作るために潜在意識を活用しています。そのコツは、単純な話ですが、潜在意識と仲良くすることです。
気楽に楽しみ、体の緩みと心の緩みを許した時に、何かが始まるのかもしれません。