瞑想やマインドフルネスを練習している人の中には、トランス状態に入ることや、トランス状態に入っている時間を伸ばそうとしている方も多いと思います。
トランス状態に入るコツが分かると、いつでも究極のリラックス状態になることができます。それは緊張やメンタル不調を手放して、仕事や生産性のパフォーマンスを上げることにつながります。
メンタルヘルスを向上させるために、誰にでも分かるトランス状態とは?どのように入るのかそのコツをお伝えします。
トランス状態の意味は?
トランス状態とは脳波がアルファ波〜シータ波になっている状態のことを指します。トランス状態の意味については広範囲に及ぶため的確に表現することが大変難しいです。
人によってとらえ方が異なりますが、
- 宗教で修行などを行っている状態
- 禁止薬物やドラッグを使用したような状態
- 日常生活の全く変わらない状態
- などなど
これらはトランス状態に入っていることを意味します。
修行中の人が火の上を歩いてもケガをしないのはトランス状態に入っているからです。また、ドラッグなどでもトランス状態に入れると言われていますが、その副作用のひどさから危険薬物に指定されています。
そして、日常生活でのゲームや読書で思わず没頭してしまっている時間は、トランスに入っている状態です。
これら全てに共通している点は、リラックス状態から潜在意識での活動が増え、通常の思考(顕在意識)が静かになり、暗示がかかりやすい状態にいることです。
トランス状態の脳波
トランス状態に入ると脳波も違ってきます。
瞑想やマインドフルネスでは半覚醒のような状態を目指しています。寝てしまうと、脳波がベルタ波になってしまうため、寝ないことも1つのポイントになります。
①5つの脳波はいつ出現するの!?
起きている時から熟睡までの脳波の変化をお伝えします。次のように脳波はどんどん変わっていくものです。
①γ波(ガンマ)31〜80Hz 知覚が鋭敏・洞察力
②β波(ベータ)14〜30Hz ストレス時
③α波(アルファーファ)7〜 13Hz リラックス時
④θ波(シータ)4〜6Hz まどろみ時
<瞑想・催眠・ヒプノ状態>
⑤δ波(ベルタ)1〜3Hz 眠っている時
マインドフルネス・瞑想などが流行っていますが脳波を操る練習をしているとも言いかえられます。
②ひらめきには欠かせないガンマ波
集中して作業がどんどん進んで、調子がいい時はガンマ波が出ています。ひらめいている時にはガンマ波がスパークしているそうです。なので、起きている時にガンマ波を目指すことで、ひらめきが得やすくなります。
まずは一つ深呼吸をして、いま得たい物に集中して行動しましょう!
- ガンマ波100Hz:自我の拡大、深い静けさ、妄想の減少、潜在意識や集合意識などへの効果
- ガンマ波80Hz:ポジティブな感情や喜び、体内の振動の流れ
- ガンマ波40Hz:集中力、メタ認知能力、平静さ、脳内でスパークするようなひらめき、催眠状態
③滞在時間を減らしたい?!ベータ波
ベータ波は別名ストレス波とも言われている脳波です。ここから抜け出す方法は
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④不動の人気!アルファー波
リラックスするためのアルファー波ミュージックには根強い人気があります。リラックスだけでなく、ひらめきを得やすいアルファー波でもあります。
まずは、気分を良くして没頭している状態を目指してみましょう!
- アルファー波 12〜13Hz:急いでいる時
- アルファー波 9〜11Hz:リラックスしている時、 気分が良い時、心が安定していてアイデアがでやすい状態、没頭している
- アルファー波 7〜8Hz:眠気がある状態
⑤シーター波で暗示が入ると人生が変わる
シータ波とは、潜在意識のブロックが外れて夢を見ているイメージになります。認知や知能で考えると意味不明な夢…理解できない世界に見えるかもしれません。
潜在意識で得た情報を顕在意識でキャッチすることで、ひらめきは自然と生まれてきます。これは、ヒプノセラピー(催眠療法)で暗示を入れると効果が出る理由でもあります。
- シータ波 4〜6Hz:まどろみ、浅い睡眠、夢見の状態
アファメーションの音楽などを寝る前に流しながら寝るのも効果的です。そして、何か思いついたらすぐにメモが取れるように、筆記用具を用意しておくとひらめきをキャッチしやすくなります。
その時に大切なのは、「意味の分からない夢」ではなく、「何か意味があるに違いないと宝物のように」扱ってみて下さい。もしかしたら「答えへのヒント」かもしれません。
⑥睡眠の質にはどちらも大切
熟睡している時がノンレム睡眠、浅い眠りがレム睡眠と一般的に言われています。
熟睡しているノンレム睡眠は、大脳皮質の発達した高等生物で多く見られます。この時に脳が休むことができる状態です。
一方、レム睡眠は全身の筋肉や臓器を休ませるメリットがあります。健康があってのひらめきですので、ノンレム睡眠もレム睡眠も大切な時間となります。
- ベルタ波 1〜3Hz:熟睡
⑦ひらめきを得るためのサイクル
ひらめきを得るためには、どのように脳波を使いこなしていけばいいいのでしょうか?
脳の活動には
①データの取り入れ
②データ分析
③行動
のサイクルがあります。
この順番に回せる人がひらめき💡を得られる人とも言えます。
脳にデータを取り入れるときにはシータ波が適しています。まどろみ状態のシータ波では素直にデータを取り入れていきます。
例えば、信号の多い場所で車の運転をしている時…信号を判断するためにブレーキを踏みますか?
次から次へと来る信号流れるように見ていませんか?
分析をするときはベータ波になります。ストレスゾーンに入ることは、問題を回避するために必要な時間かもしれません。
物事の成功角度を上げるためにも、分析する時間も大切です。
自分にとってどのようなメリット・デメリットがあるのか?相手には?第3者には?社会的には?大切は人は?家族は?短期短期は?長期では?何があれば進めるのか?
「リラックスしてやりなさい」という言葉を聞いたことはありませんか?
アルファ波に移動してから行動します。分析のベータ波では行動はできません。
アルファー波を聞きくと集中して作業したり成長できるのは脳がアルファー波になったからです。
はじめにお伝えしましたように、経験値もひらめきにつながります。もしかしたらエジソンもこのサイクルを無意識で使いこなしながら、経験値を重ねていたのかもしれませんね。
瞑想やマインドフルネスを始めたころは、座っていると苦痛に感じることがありますが、5分など時間を決めてリラックスするようにしていくことが上達のコツになります。リラックスして脳波をアルファーファにすることで、深い瞑想状態のシータ波に入っていくことができるようになります。
ヒプノちゃん
瞑想でトランス状態に入るコツ
トランス状態とは、通常とは異なった意識状態になります。トランス状態、催眠状態、瞑想状態は別名、入神状態と呼ばれることもあります。
通常の使っている脳の認知を超えて、潜在意識に入ると、いつもは見えないものが見えたり、聞こえたりしてきます。体温が変わったり感じ方も変えることができます。
ヒプノな状態
催眠・瞑想・トランス・変性意識・ゾーン・フロー・究極・極限状態・超集中
- 期限付きノルマで強烈なプレッシャーを与える
- 空想・夢想・催眠・瞑想・自分との対話・ぼーっとしている状態
- 凝視して集中(高速道路 催眠状態・ゲームをしている・解いている・火、雲、振り子、テレビを見ている・読書している・音楽に聞き入る)
- 無心で動かす(武術・ヨガ・ダンス・子供が夢中で遊ぶ・PCやスマホで作業をしている・運動・ランナーズハイ)
- 混乱・危機的状況・ショックを受けた時・驚いた時・追い込まれている・一心不乱
- 神聖な場所や儀式・自我の感覚の拡大
- 幼少期の思い出・物思いにふける・昔の写真を見る
- 素晴らしい経験・至高体験・恍惚感・多幸感
- などなど
瞑想でトランス状態に入りにくい方は、マントラを変えたり、見るものや聞くものを変えると入りやすいかもしれません。
上記のように、他にもトランス状態に入るための方法はたくさんあります。瞑想やマインドフルネスにこだわらずにトランス状態に入っていることをいくつか体験していくのも、可能性を広げる1つかもしれません。
催眠・瞑想・トランスへの準備
- リラックスできる状態作り
- スマホ・PC・チャイムなどが鳴らない状態
- 頭の中にあるタスクを一時的に手放す
- 気になるものを先に整える
- 快適に過ごせる姿勢
- 体のゆがみを調整しておくストレッチ
- きつくない洋服を着る
- などなど
このように、瞑想でトランス状態に入るための準備のコツもたくさんあります。
いつも思考している顕在意識ではなく、潜在意識の声を聞くためには、どうでもいいようなこと・・・でも潜在意識が求めていることを大切にすることが重要です。
結果を変えるために、まずはあなただけのやり方でリラックスすることができる状態を目指してください。
まとめ
トランス状態とはどのような状態なのか?そして、瞑想やトランス状態になるコツをお伝えいたしました。まとめるとこちらになります。
- トランス状態は日常的であることを知る
- 目指すべき脳波を知る
- 色々なトランス状態を試す
- トランス状態への準備を意識する
ヒプノちゃん
入るまでが大変なトランス状態と言われていますが、メンタルヘルスには欠かせない手法だと思います。私は子どもたちにメンタルヘルスのための言語を使っています。それは日常生活で簡単に取り入れることができる「ふつうの言葉」です。
そのような、コーチング、カウンセリング、ヒプノセラピーや催眠療法で使われる神経言語は、リハビリテーション、教育、スポーツなどに応用されているという実例が多数あります。
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