催眠状態の意味はうっとりとして我を忘れている心持ちのことです。言い換えると、陶酔状態、トランス状態、恍惚状態になります。催眠状態を翻訳をすると、Hypnotic state(ヒプノティップ ステート)になります。
日常生活で自然となっている催眠状態や活用についてカンタンにお伝えしていきます。
運転中に入る高速道路 催眠現象
高速道路 催眠現象は、トランス状態に入って無意識レベルで行動する現象の一例です。トランス状態とは、意識的に考えずに行動を起こすことができる能力です。
実は、人はトランス状態に入っていることが多くあります。無意識レベルのちからを使って、考えずに歩いたり、自転車に乗ったりしています。
ヒプノな状態
催眠・瞑想・トランス・変性意識・ゾーン・フロー・究極・極限状態・超集中
- 期限付きノルマで強烈なプレッシャーを与える
- 空想・夢想・催眠・瞑想・自分との対話・ぼーっとしている状態
- 凝視して集中(高速道路 催眠状態・ゲームをしている・解いている・火、雲、振り子、テレビを見ている・読書している・音楽に聞き入る)
- 無心で動かす(武術・ヨガ・ダンス・子供が夢中で遊ぶ・PCやスマホで作業をしている・運動・ランナーズハイ)
- 混乱・危機的状況・ショックを受けた時・驚いた時・追い込まれている・一心不乱
- 神聖な場所や儀式・自我の感覚の拡大
- 幼少期の思い出・物思いにふける・昔の写真を見る
- 素晴らしい経験・至高体験・恍惚感・多幸感
- などなど
ヒプノちゃん
このように人は一日に何度もトランス状態に入ったり出たりしています。
逆に、高速道路催眠状態にかかりにくくする方法をお伝えします。
運転時の催眠状態にかかりにくく方法
- カフェインをとり覚醒させる
- 寒さを感じる温度にして覚醒させる
- 覚醒するために会話をする
- 一度休んで、外に出て体を動かし覚醒させる
会話は、うっとりするような内容❤ですと、催眠状態に入っていきますのでお気をつけください。
催眠状態の解き方とは?
日常的にトランス状態に入ったり出たりしている私達ですが、セッションなどの催眠療法の基本的な催眠状態の解き方は、催眠状態の導入の反対のやり方、覚醒暗示をしていきます。
- まず、これからだんだんと覚醒するイメージをします
- 深く息を吸って
- 吐く息と共に、不要なものを手放すようにイメージします
- 元気いっぱいになったイメージをします
- 足を動かし
- 手を動かし
- 体をゆすって動かし
- 目を開けます
- しばらく座ったままで会話をします
- 完全に覚醒したら、立ちます
- 覚醒しきれていない場合は、体を振る、ジャンプする、歩きます。
マインドフルネスや瞑想やヨガをしている方には、催眠状態の解き方が、なれ馴染みのある方法に感じませんか?
催眠療法(ヒプノセラピー)はこのような日常的にあるトランスを使っています。
その目的が問題解決や目的達成の良い方向に使われる場合は良いですが、洗脳のように悪用する人がいることも頭の片隅で覚えておいてください。
催眠状態と潜在意識との関係
人間は脳の5%ほどしか使っていないと言われています。潜在意識とは、残りの95%を指します。
残念ながら、よく考えているように思っても、5%の脳しか使っていないので、なれ馴染みのあることを、淡々と繰り返している毎日かもしれません・・・
朝になれば起きて、食事をして、身支度を整え、一日を過ごし、帰宅して・・・
休みの日は・・・
一日をルーティーンで過ごせるように、一週間をルーティン化して、一ヶ月をルーティン化して、一年をルーティン化できるように脳は尊い命を守ってくれています。
逆に、パターン化された現状変えて、ありたい未来を潜在意識にすり込むと、知らず知らずのうちに行動しやすくなっていきます。これが、潜在意識を活用するためにマインドフルネスや瞑想や呼吸法を、ビジネスマンが取り入れている理由の大きな一つです。
心理学から見た催眠状態とは?
催眠状態や催眠療法は心理療法の一種です。メンタルカウンセリングやコーチング、ヒプノセラピーなどでも「催眠療法を使っています」と書かれていなくても使われています。
心理学として古来から研究されている学問の1つですが、催眠ショーのイメージがあるため、俗的なエンターテイメントの1つと考えている方も多いかもしれません。
心理療法ととらえる場合、患者さんを催眠状態(ウトウトとした状態)にすることで、心の中に隠れているトラウマの解消や、問題を引き起こしている部分にアプローチすることが可能になります。
筑波大学院の研究に使われた「催眠状態のイメージ項目」をご紹介いたします。
催眠状態で起こる可能性
- 自分から進んで行動しようという意欲がなくなる
- 普段よりも鮮明なイメージがわいてくる
- 催眠をかける人に言われることをすべて受け入れて,自分で物事を判断 しなくなる
- 催眠にかかっている間は時間が経つのが速く感じたり,遅く感じる
- 言葉で表現できないほど心地好い状態になる
- 考え方が普段とは異なり,論理的でなくなる
- 催眠をかける人を信用して自分の身をゆだねる
- 全ての決済を催眠をかける人にまかせる
- 催眠をかける人の声以外には気をとられなくなる
- 自分自身が努力して注意を集中しなくても,自然に注意が集中する
- 幼い頃の出来事を、今現在起こっていることのように鮮明に思い出す
- 催眠から覚めた後,催眠中の出来事は忘れている
- 気持ちがゆったりとして落ち着く
- 自分自身がしている行動に気が付かなくなる
- 自分の身体が自分自身のものではなく感じる
- 身体の動きがぎこちなく,ゆっくりとなる
- 自分自身がどこにいるかわからなくなる
- 自分自身と他者の区別がつかなくなる
- 夢の中にいるような気持ちよい体験をするようになる
- 身体が自分以外の何かの力によって動かされているように感じる
- 自分で動かそうと思っていないのに身体が勝手に動くようになる
- 催眠から覚めても催眠をかける人に揺られる
- 催眠にかかっている間は眠っているのと同じ状態になる
ヒプノちゃん
催眠療法を受ける最大のメリットは、リストにもありました「考え方が普段と異なる」新しい可能性の自分と出会える点だと思います。
論理的でなくなるのは困りますが、論理的とは、いつもの凝り固まった自分を守るための理論かもしれません。
オリンピック選手がメダルを目指したり、経営者がよい経営状態にもっていくために、さらに可能性を広げるために使われるのが催眠療法(ヒプノセラピー)です。
一般的には、催眠療法を使うことによって、恐怖心、トラウマ、うつ病などを軽減することにも取り入れられており、心の問題の解決に有効と言われています。
しかし、本当に催眠療法で問題が解決した人はいるのでしょうか?
催眠療法の口コミ
催眠療法が効いた、という感想と効かなかったという二つの声が存在しますので、問題内容や、催眠療法の質や回数などによって効果に違いが出るかもしれません。
催眠状態と瞑想状態の違いは?
宗教的な意味合いでの瞑想は、目的が平和や悟りの境地を目指すことになりますので、欲のために問題解消をしたり、目的達成のための暗示やアファメーションを入れる催眠療法とは違う、という意見を唱える方もいらっしゃると思います。
しかし、催眠状態と瞑想は同じトランス状態です。状態は同じでであっても、入り方には違いがあります。
- 瞑想と自己催眠は、自分だけの力でトランス状態に入っていきます。
- 人に催眠をかけてもらう場合は、自分と他人の力でトランス状態に入っていきます。
そして、瞑想はマントラを唱えるだけのものもあれば、アファメーションのような暗示を入れて行く場合もあります。
瞑想でも目標達成や解決したい問題についてアファメーションを入れていく場合もありますが、単にリラクゼーションとしても使えます。
催眠療法は、他にもヒプノセラピー、自律神経訓練法、自己催眠法、自己暗示法、アファメーションとも同義語で扱うことが可能です。
瞑想や催眠状態に入るメリット
脳科学の研究では、人間は脳の5%ほどしか使っていないと言われています。普段使われていない領域がまだ95%もある可能性があります。
マインドフルネスや瞑想が流行ったのは、この95%の領域を活用していくことができるからです。潜在意識を活用できるプロセスを身につけることは、将来の宝物になるかもしれません。
そして、脳の使い方を他の人と比べることはできませんが、空想が上手な人は創造力に富んでいると思いませんか?
催眠や瞑想が上手だなと思う人は、柔軟性が高いように見えます。先ほどのトランス状態をうまく活用してるようなイメージです。
逆に、
- 勝ち負けにこだわる
- ゼロか100の思考
このようなクセがある人は、催眠や瞑想を活用すると、眠っていた龍が起きるように、どんどん物事が良くなってくる可能性があります。
どんな人でも、トランス状態を作り出すに大切なのことは、集中力を高めるために神経回路を広げる脳トレで訓練しなくてはいけません。
まとめ
催眠マジックなど催眠ショーをイメージすると、何かをされてしまうような怖さがあったかもしれません。
今回はできるかぎり詳しく催眠状態とはどんな状態なのか?をお伝えいたしました。
催眠状態にどのような有効性があるのか、その可能性に目を向けると、楽しい未来が広がっているかもしれません。
<参考論文>
催眠状態イメージと催眠態度との関連
The relation between notions of hypnotic states and attitude toward hypnosis
筑波大学大学院(博)心理学研究科 清水 貴裕