名称によって受ける印象のイメージが異なりますが、「催眠療法」は英訳するとhypno therapy(ヒプノセラピー)となり同じ意味をさします。
催眠療法=ヒプノセラピー
「自律訓練法」またの名を「自己催眠法」「自己弛緩訓練法」とも呼ばれます。
自律訓練法=自己催眠法=自己弛緩訓練法
しかし、催眠術は「催眠療法」とは異なります。催眠術は催眠舞台ショーで使われるトリック術になります。
それでは、もう少し詳しくヒプノセラピーとの違い(催眠術 催眠療法 自律訓練法 )をお伝えします。
催眠術・催眠療法(ヒプノセラピー)の違い
催眠術の舞台ショーと催眠療法の違い
催眠術にかけられると相手の言う通りに動いてしまう・・・そんなテレビ番組を見たことがあるかもしれません。
催眠術は、娯楽・エンターテイメントを目的として作られているため、登場人物が多くいるのが特徴です。
- 収益を得る人
- 催眠術を使う人
- 催眠術をかけられる人
- 催眠術を見て楽しむ人
催眠術はビックリ、ドッキリを楽しみながらエンターテイメントとして楽しむものです!
催眠療法(ヒプノセラピー)とは?
一方、催眠療法は1800年代に催眠を研究していたイギリス人の医者ジェーム・ブレイドに名付けられました。ギリシャ語の眠るという意味のヒプノ「Hyposo」から「Hypnosis」ヒプノシスという単語が生まれ、今ではヒプノセラピーとして世界で通用する心理療法の1つです。
日本語に訳すと、ヒプノ+セラピーは催眠+療法となります。
催眠療法(ヒプノセラピー)は、トランス状態と言われる眠りに落ちるギリギリの状態を作り出し維持します。
トランス状態で、問題を解決させる方法を導き出したり、問題を解決させるための方法を暗示として入れます。そうすることでより良い未来を作り出すことが可能になります。
自律訓練法・催眠療法(ヒプノセラピー)の違い
自律訓練法・自己催眠法・自己弛緩訓練法とは?
自律訓練法は、またの名を自己催眠法・自己弛緩訓練法といいます。
弛緩とは身体の力を抜いて、リラックスさせることです。名称は違いますが、瞑想の「水位上昇法」と「身体の部分法」やボディースキャンは自律訓練法とよく似ています。また、ヨガの技法の1つでもあります。
自律訓練法のやり方はカンタンで3つのステップになります。
(1)できるだけ静かな場所で楽な姿勢をとる
(2)「言語公式」と呼ばれる言葉を頭の中でゆっくり反復する
(3)さりげない集中(受身的集中)を行う
厚生労働省HPより
言語公式と呼ばれるところに、右手が重くなる、お腹が温かくなる、などの「水位上昇法」や「身体の部分法」の暗示を入れていきます。
自律訓練法の3つのポイント
- 公式言語
- 呼吸
- 体の部位感覚
自律訓練法の3つのポイントに集中することで、意識をトランス状態に入れていくことが可能です。だから雑念を取り払くことができ、身体を弛緩・リラックス状態に導くことができます。
自立訓練法は安全なリラックス方法の1つだと言えます。
自律訓練法とヒプノセラピー(催眠療法)の違い
お伝自律訓練法はリラックスすることで、思考がスッキリし視野が広がるだけでなく、行動力が増すことも考えられます。
しかし、ヒプノセラピー(催眠療法)は、具体的に問題を解決するための暗示を入れていくためよりパワフルになります。
例えば、ダイエットに悩んでいたとします。これ以上ブクブク太りたくない、あの体型になりたい、誘惑に負けたくないと思っていたとします。
自律訓練法ではリラックスすることはできますが、それ以上の解決へのアプローチ方法がありません。
ヒプノセラピーでは、
- 食べないで済む平気な心
- 葛藤を取り除く
- 運動を習慣化する
- などなど
具体的な行動や思考を改善することができます。
厚生労働省のHPによると、ヒプノセラピー(催眠療法)は心身療法に属します。
まとめ
催眠術 催眠療法 自律訓練法の違い、似ている点や異なる点をお伝えしました。自律訓練法は思考や身体をリラックスするためによい方法だと言えます。しかし、より思考や身体に変化を起こしたい場合は、ヒプノセラピー(催眠療法)で具体的な効果を感じることができます。