ヒプノセラピーは日本名では催眠療法と言われ、ヒプノシス(催眠)を用いた心理カウンセリングセラピーの一つとなります。
催眠とは分析的・解析的な精神を乗り越えて、無意識が言葉を自然と受け取れる状態を指します。催眠を使ったセラピーの技術や受けた時の感覚、心理療法についてお伝えします。
ヒプノセラピー(催眠療法)の技術
ヒプノセラピー(催眠療法)と聞くと特別なことに思えるかもしれませんが、実はさまざまな心理療法でヒプノセラピーの技術が使われています。
例えば、一般的な心理療法、カウンセリングでは本当に望む未来を想像したり、障害となる問題を浮き彫りにしていきます。そのために、リラックスをしてもらい、信頼関係を築くことから始めます。
心理療法カウンセリングで使われるヒプノ技術
- 動作を合わせる
- 目線を合わせる
- 呼吸を合わせる
- 口調をあわせる
- 時間の流れを合わせる
- クライアントを望ましい状態・快方にリーディングする
- などなど
このような心理療法で使われるスキルは催眠誘導の一種になります。催眠誘導を使うことで、表面的な意識レベルにとどまらず、心の深いレベル(潜在意識)でのカウンセリングを可能にしていきます。
逆に、ヒプノのテクニックを使わない心理療法という、あえて極端な例でお伝えするとしたら、
ヒプノ技術を使わない心理療法
- クライアントが座っている時に、立ったり座ったり慌ただしいくしたり、別件の電話に出ている
- 目線が合わないように、背中を向けて話す
- 運動後のような早い呼吸をしている
- 早口だったり、ゆっくりすぎたり・・・
- 時計ばかり見る、または、のんびりしすぎる
- クライアントの話しを聞かない
- などなど
このような方を目の前にした時、どこに意識が向きますか?
このようなことをされると、目の前の人に意識がいくためメンタルの改善には至りません。
一般的な心理療法使われている催眠誘導の技術を集約させたのが、ヒプノセラピー(催眠療法)です。
ヒプノセラピーは、達成したい目標に対しての恐怖心を取り除くために使われたり、何度も繰り返す過ちを避けるためにも使われます。
ヒプノセラピー(催眠療法)を受けている感覚
ひと昔前は、催眠療法と聞くと、寝ている間に何かされてしまう危ないイメージがありました。
現在は、欧米や日本でもマインドフルネスや瞑想が一般的になりましたので、ヒプノセラピー(催眠療法)についても徐々に理解が深まってきているようです。
ヒプノセラピー(催眠療法)の状態とは、眠っているのか、いないのか、分からないぐらいの状態に、自ら意図的に入っていくことです。だから、催眠療法からはいつでも抜け出すことができます。
その状態とは、具体的な表現が人によって異なります。
催眠状態の感覚の例
- 気持ちよくリラックスしている
- 眠い・・・
- ずっとこの状態に入っていたい
- ふわふわしている感じ
- 温泉につかっている感じ
- まどろんでいる感じ
- 意外と意識がハッキリしている
- などなど
催眠状態がどのような状態なのかを一言で表現することは難しいです。
大切なのは、このような状態を作り出すことで、問題を解決できる心の状態、目標達成に必要な心の状態にアプローチができるという点です。
ヒプノセラピー(催眠療法)方法
催眠状態に入ると、体をリラックスさせることができます。無意識で体を守っている緊張をときほぐすことで、まずは思考を休ませるこができます。
そうすると、深い思考の無意識、潜在意識と呼ばれる領域に入ることができます。
潜在意識に触れる感覚は、マインドフルネスや瞑想をしている方でしたら、分かりやすい感覚です。慣れていない方にとっては、すごくリラックスして気持ちい状態、すごく眠い時に寝れる至福のような感覚かもしれません。
ヒプノセラピー(催眠療法)の効果がある理由と安全性についてお伝えします。
解決したいと思うことを行動できるようにしたり、欲しいと思うものを作り出していきます。脳が無理だと思ったり、とてつもなく勇気が必要だと判断することは普通のことです。
無意識に感謝しながら、広くて深い可能性と正しい方法を見つけていきます。
いつでもトランス状態から出ることができるので危険ではありません。おかしなことやミステリアスな事をするわけではありません。
まず、1点を見つめるような注意を集中させることでトランス状態に入っていきます。そうすることで、頭のてっぺんから、つま先まで徐々に緊張を取り除きリラックスしていきます。
トランス誘導で意識と無意識の識別をしながら、もっともっと深くしていきます。
トランス状態に入りながら、過去に無意識レベルで学べた方法を使って、または理想とする方法を使って、新しい信念や行動を学ぶことを暗示していきます。
カウンセリング・コーチングの段階で無意識でも意識でも何に同意しているのか分かるため、効果的に暗示を入れることができます。
必ずしっかりとトランス状態から出て終了となります。身体のストレッチをしながら、意識を今ココに向けることで次の仕事や予定に備えることができます。
最後に、解決したい問題やなりたい姿が、どのように変化したのかを確認して終わりとなります。
1,2時間程度で欲しいと思うものを作り出す、解決したいと思うことを行動できるよう状態に持っていきます。
ヒプノセラピーでそう上手くいくはずはない、勇気とか他にも必要だ、などと判断する思考は正常です。しかし、ヒプノセラピー(催眠療法)を受けることにより、無意識の力のすごさ、広くて深い力を感じることができます。
まとめ
ヒプノセラピー(催眠療法)というと、眠らされて何かされるといった昔ながらのイメージがあったかもしれません。
昔から、ヒプノセラピーの技法は一般的に広く使われる心理療法の1つでした。ヒプノセラピーはヒプノシス(催眠)に特化しながら無意識・潜在意識にアプローチする心理療法になります。
現代のヒプノセラピーは、瞑想やマインドフルネスの次に来ているトレンドとして注目されているメンタル療法の1と言われています。